最高賞の「文部科学大臣賞」に櫻井尚道 工人が選ばれました。
誠におめでとうございます。
○審査講評
「尚道は伝統こけしを現代においてどのように製作すべきか、その魅力をどう表現すべきかよく心得ている。そのため作られたこけしこけしには伝統こけしとして見るものを引きつける魅力がある。こうした作家性を備えた製作の姿勢は今後の工人の一つの方向性を示した可能性もある。出品されたこのこけしは甚四郎の型であるが、甚四郎の型を通しての尚道の自己表現の挑戦である」
鳴子ホテルにて、令和5年9月3日に表彰式が行われました。
桜井尚道 工人(さくらいなおみち:1988~)
系統:鳴子系
師匠:桜井昭寛
昭和63年7月7日、宮城県大崎市鳴子温泉のこけし工人桜井昭寛の長男に生まれる。
桜井昭二は祖父。高専卒業後、東京で建築関係の仕事に従事。
平成26年鳴子に戻る。平成27年4月頃より、父の昭寛について木地の練習を始めた。
鳴子温泉地域の振興にもしっかりした使命感を持っていて、
平成28年にオープンしたこけしショップ「こけし堂」には、
観光客も地域の人も集まれる新しい形のコミュニティスペースも併設した。
このころから小寸を中心にこけしの製作も行うようになった。
父昭寛と同様に、古品の研究にも熱心で、古品の作風に学んだこけし製作に取り組みつつある。
当館の紙袋のこけしのイラストを手掛けられた柿澤工人です。
高橋五郎先生による総評。
東北経済産業局長によるご挨拶