#東日本大震災 から今日で12年。

犠牲になられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。

丁度チェックインの時間帯で館内には多くのお客様がいらっしゃいました。

温泉に入っていらしたお客様は、波の出る温泉なのかと思われたそうです。それほどの大きな揺れでした。

鳴子は岩盤なので大丈夫でしたが、2000本のこけしが倒れ大変なことに。

折角、鳴子までお越し頂いたお客様にも、

停電、断水のため、お帰り頂く事に・・・

首都圏から新幹線でお越しの方、

被害の大きかった石巻の方々などなど。

どうしてもお帰りになれないお客様だけ、ご宿泊頂く事になりました。

停電のため、非常灯だけの中、

出来る限りのお料理を、調理スタッフが、真心こめてご用意いたしました。

ご夕食会場では、

「断水のため節水にご協力してください」

「暖房も使用できません」などご説明。

お客様の中には８ヶ月の妊婦さんもいらして、お身体がとても心配でした。

キャンドルの灯りの中、鳴子の夜空にも星が光り、

とても幻想的な雰囲気の中、お食事をお召し上りいただきました。

2011年4月4日

東日本大震災で壊滅的な被害を受けた

南三陸町の方々の集団2次避難が始まり、150名の方が鳴子ホテルへ。

着の身着のままバスでご到着になり、

皆様大変な思いをされたのにホテルに入る際、絨毯が汚れるからと

泥だらけの靴を脱いで入ってこられよう気遣ってくくださり、

そのままで大丈夫ですとお止めいたしました。

こちらはメンタルケアを受けている様子です。

ご親族を津波で亡くされた方もいらっしゃいます。

何とお声がけしていいか、本当に心が痛みます。

7月末に鳴子町を離れる最後の日には涙で握手を交わしたのを覚えております。

水や食料、電気の大切さ、人の温かみなど震災で得た感情や経験を今後も忘れることなく過ごしてまいりたいと思います。

2011年3月のブログ

美肌の湯　鳴子ホテル女将日記 (narukohotel.com)

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